YouTubeやブログなどで、わんちゃんと一緒に仲良く並んで同じお皿のフードを食べている姿を見かけます。まあ、撮影をしたり写真を撮ったりするときはこれでも良いのでしょうが、「いつも」 となると問題があります。
キャットフードとドッグフードとでは、猫と犬が必要とする食事のエネルギー量や一部の栄養素に違いがあるんです。
犬の方がエネルギーが多く必要
では犬と猫で1日の活動の源になる必要エネルギー(kcal)を見てみましょう。
去勢・避妊が済んで普通に生活している成犬・成猫の場合、猫は犬に比べて約75%程度です。体重2kgの犬が180kcalから190kcalに対して、猫は135kcalから45kcal。5kgだと犬は370kcalから380kcalくらいなのに、猫は280kcal台、といったところでしょうか。
特に犬の場合は、その日に外で沢山運動して遊んだ、なんて時はエネルギー消費も多いので、もっとカロリーを摂りたいですね。でも、猫は1日中お家の中で、18時間くらいは寝て過ごしていることがほとんですから毎日あまり変わらないでしょう。
猫の方がタンパク質を欲しがる
もう一つ留意しておくことは、最近ヒトでも話題になることが多いタンパク質。動物の体の20%はタンパク質から成り立っていています。タンパク質は筋肉をはじめ体の多くを作ってくれる大切な栄養成分です。
では、猫はどれくらいのタンパク質が必要なのでしょうか。日本のペットフードメーカーはAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準をガイドラインにしています。それによれば成犬で18%以上、成猫が26%です。猫は犬より1.4倍のタンパク質が必要となります。もちろん、子猫、授乳期、高齢期によって違ってきます。
タンパク質の元はアミノ酸。アミノ酸でも自分の体の中で作れないため、食事によって摂らなければならないのが必須アミノ酸です。ヒトで9種類、犬はヒトにアルギニンを加えて10種類、猫だとさらにタウリンが加わって11種類となります。
猫はタウリンをフードから摂取
猫はタウリンをフードによって摂ることが健康維持に大切なんです。タウリンはアジ・サバに代表される青魚、またブリやカツオの血合いなどの魚介類の肉エキス、海藻類などに多く含まれています。
・血中の中性脂肪やコレステロール減らす
・血圧を正常に保ち高い血圧を下げる
・肝臓の働きを良くし解毒能力を高める
などの働きをしてくれる大事な成分です。
漁港で漁師さんたちが獲ってきた青魚のおすそ分けをくわえて、嬉しそうに歩いている猫の光景を見かけます。魚タンパク質やDHA・EPAも豊富な上にタウリンも入っていることを、猫たちは本能的に知っているのでしょうね。
キャットフードの取扱いを始めました
さて、お客さまから時々いただいていた「猫のフードも販売してもらえませんか?家に猫がいるので。」の声にお応えして、遅まきながらキャットフードやおやつの取扱いを始めました。国産の自然食材を使った健康的な商品です。
キュティアショップ
代表 猪熊洋文