ペットフードで気になるのが酸化。酸化はフードに含まれる主に脂質成分が酸素と結合することで起こります。ペットフードが酸化すると風味はもとより品質そのものを変質させ健康にはマイナスに働きます

ご注文をいただいてから調理する当ショップオリジナルの国産無添加ドッグフードペロは半生タイプ。添加物はいっさい使用していないので、クール宅急便の冷蔵状態でお届けしています。

時々、家での保存方法についてお問い合わせをいただきます。商品が届いたらジップ袋に必要分（1日〜2日分くらい）を小分けして冷蔵か冷凍で保存するようおすすめしています。

ペットフードは酸化します

そのようなペロの保存方法をお客様と電話で話していたら、いつの間にかドライタイプの保存方法へと進んでいました。気になるのは「酸化」の問題。酸化した食べ物は健康にはマイナスに働きます。

酸化はフードに含まれる主に脂質成分が酸素と結合することで起こります。酸化すると風味はもとより品質そのものを変質させます。例えば、ポテトチップスのような揚げたお菓子を、暖かい場所に置いていたら匂いが変になることがあります。

実はこれも酸化が主な原因です。酸化は光、温度、湿度、酵素、微生物など様々な要因が作用しながら空気中の酸素と反応します。ドライタイプだけでなく半生やウェットタイプでも起こります。

冷蔵庫で保存して酸化防止

保存の際は、光を遮り（＝暗い場所）、なるべく涼しい場所（＝低温）を選ぶことを意識してみましょう。となると冷蔵庫が浮かびます。冷蔵庫だとフードを出し入れしている間に結露しカビが発生する原因になる、という考え方もあるようです。でも、そんなに頻繁に出し入れするのでしょうか？ また、結露してカビが生えるほど長く保存するのでしょうか？

ただ戸棚の中に入れておいたり、キッチンエリアに無造作に置いておくより冷蔵庫の中の方が少しでも酸化を防止できまます。

開封前なら大丈夫？

ところで、開封前のドライフードは酸化するのでしょうか？ それは製法やパッケージング方法とで差が出ます。ドライフードでは嗜好性を上げるために「粒」を脂質でコーティングする場合があります。この部分だけを見れば酸化しやすいと言えます。酸化防止剤を使用しているフードも多々あります。

加えてパッケージング時の包装材質の工夫、窒素ガスの補填、エージレス（酸素吸収剤）の利用などいろいろな方法で酸化防止に努めます。もちろんそれなりにコストはアップしますので、商品やブランドによっても違ってきます。

ペットフードは決して特殊な食べ物ではありません。余り難しく考えず、私たちが普段自分達の食べ物を保存するときのように知恵を働かせてみましょう。

キュティアショップ
代表　猪熊洋文