「12才の愛犬が今のドッグフードを食べなくなってきました。」
「いろいろ探していたらシニア犬・老犬フード国産無添加半生ペロ(小麦粉使用)を見つけました。」
「小麦粉がシニア犬には消化に良くない、との記事がネットなどには載っていますがどうなんでしょうか?」
「小麦粉の入ったフードを食べさせても大丈夫でしょうか?」
こんなお問い合わせメールが飛び込んできました。
小麦粉が消化に良くない、という根拠はないです
最近ネット検索すると私自身も驚き、惑わされるようなペットフードに関する記事やペットフードの広告を見かけます。そこで早速、ペロを開発し調理にも携わっているペットフード専門獣医師に助言を求めることにしました。彼は独立する前は大手食品会社の中央研究所で人と動物の栄養学、加えてペットフードの研究開発を行っていました。
結論から先に言えば、「小麦粉が消化に良くない」という根拠はまったくないのです。調べを進めると事の発端はどうやらグレインフリーのフードの誇大広告にあるのではないかと思われました。
小麦粉を悪者にする理由として、
アレルギーになりやすいから
小麦粉アレルギーがあるなら食べないようにすることは明確です。アレルギーによって皮膚などのトラブルにつながることがあります。
しかし、小麦粉アレルギーもないし、特にアレルギーの予防をすることもない体質なのに、普段から摂っている小麦粉を何故わざわざ止めないといけないのでしょうか?小麦粉にはエネルギー源となる炭水化物が含まれています。
グルテンが消化に良くない
グルテンはタンパク質の一種でとても大事な栄養成分です。一方でアレルギーの原因となる成分でもあるのですが・・・。グルテンは小麦だけでなく大麦やライ麦(グルテン類似のタンパク質)にも含まれています。あるグレインフリーのドッグフードには、小麦よりも消化の悪いグルテンの入った材料が使われています。それでもって小麦が消化に良くないというのは変な話ですよね。
高GIのタンパク質が入っている
食べものが消化される際に血糖値の上昇を示す数値がGI値です。たとえば白米は玄米よりもGI値が高いなどは良く知られています。 小麦も高GIの炭水化物を含んでいるのですが、白米やトウモロコシも実は高GIなんですね。小麦だけを悪者してしておきながら、高GIなジャガイモやトウモロコシが原材料に使われていたりする。
これまた何とも訳の分からない話です。小麦を使っているからGI値が高くなるのではなく、フード全体の原材料を調べないとちゃんとしたことは言えないはずです。
小麦粉だけ敵視するのはおかしいですね
人間の世界でも、世界的トップテニスプレイヤーがグレインフリーの食事に替えてから再開花したとか、小麦を含んだ食品でショック状態になるアナフィラキシーショックが起きたりと、何かと話題になることの多い小麦粉。
でもペットフードで小麦粉だけが敵視される合理的な理由はないんです。
シニア犬・老犬フード国産無添加半生ペロ
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キュティアショップ
元代表 猪熊洋文