起源は19世紀後半のイギリス
そもそもペットフードっていつ頃できたのでしょうか?
後述するペットフード専門獣医師と話しをする度に、ペットフードがいつ、どのように誕生し、作られてきたのかを断片的に聞かされました。そこで自分なりに調べてまとめてみることにしました。
どうやら19世紀後半にロンドン在住アメリカ人が、犬用ビスケットを作ったのがペットフードの元祖とされているようです。以来アメリカがペットフード開発で世界をリードし、ヨーロッパも負けじと世界的なメーカーがつぎつぎに誕生しました。
日本では60年前に
日本ではどうなのかというと。日本ペットフード(当初は協同飼料株式会社)が1960年に発売した「ビタワン」が、最初のペットフードと言われているようです。その頃は犬用粉末の水で溶かすタイプでポリエチレン袋入り。1袋100円、現代の価格感にしてみると1,500円くらになるのでしょうか。
1969年になると日本で初めての猫用のフード「プリンス」が三洋食品から発売され、その後ブランド名を変えながらも現在は「たまの伝説(=たま伝)」として販売されています。
まぐろの水揚げ高日本一の焼津漁港で、缶詰製造していた三洋食品が魚を無駄なく有効活用するために考案したものでした。ペットにもキラキラネームが多くなってきた今日、「たま」なんて何とも日本的でいいですね〜。
その後、海外大手メーカーが日本にも参入するようになり、市場の広がりを見据えて日本の大手食品メーカーもペットフード専門の会社を設立し本格的な事業活動を始めました。日本におけるペットフードビジネスが一つの産業として確立されてきたのです。
小職がペットフードビジネスと初めてかかわったのが1980年。食品の開発・製造・販売がメインの企業なのですが、アメリカのペットフードメーカーとライセンス契約をしてレシピ通りに日本で製造し販売していました。
日本国内でもペットフードの研究・開発を行おうと新院卒の獣医師を採用し、中央研究所で食品研究者に交じってペットフード研究漬けの毎日に追われました。レシピを考えていくと、使う原材料とそれらに含まれる栄養素の組み合わせは、何千通りにもなります。
そんな課題をコンピューターで計算させる手法を取り入れたこと、が彼とのつながりでした。今では知る人ぞ知るペットフードを専門とした日本の獣医師の第一人者。定期的に食事をしながらよもやま話をするのです。
ペットフードはすごい食べもの
画像はキュティアショップオリジナル、シニア・老犬国産無添加半生ペロ
発売開始初期(2011年3月)〜中期までの粒の形状
その後改良を加えた現在の粒形状のペロ
ペロの商品ページはこちら
https://www.cutiashop.jp/shopbrand/002/X/
ペットフードの一粒には、たんぱく質はもとより脂質・繊維質・各種ビタミンなど、体を作り維持していくために必要な栄養素がすべて入っている「すごい」食べ物なんですね。人間の世界では宇宙食や災害非常食がありますが、とても今の私たちが毎日食べ続けていけるとは思えません。
でもペット達にしてみれば毎日毎日同じごはんが続くのです。でも時々もらえるおやつや飼い主さんの想いをこめた手作りご飯、もしかしたら誕生日には年に1度だけのケーキが食べれることも。
ペット達は何を思っているのでしょうかね〜?
ペット達の食文化は飼い主からほぼ一方的に与えられるのです。そうやって考えると飼い主の責任は大きいのです。
画像出典:
https://vitaone.npf.co.jp/history.html
キュティアショップ代表
猪熊洋文